2019年01月09日更新

低血圧の場合に発生する症状について

血圧が通常より低い状態を示す低血圧。その診断基準は、血圧の数値で判断されます。
WHO(世界保健機構)で定める診断基準では、収縮期血圧(最高血圧)の数値が100mmHg以下、もしくは拡張期血圧(最低血圧)の数値が60mmHg以下の場合を指します。
そして低血圧は、原因によってさらに3種類に分かれます。

低血圧の中でも、なぜ起きるか原因が判断できないものは、「本態性低血圧」になります。
本態性低血圧は患者数も多いのですが、なにか明確な原因があるわけではありません。
ただ家族に低血圧の方がいると見られる場合が多いため、遺伝が関係しているとされています。
また血圧が低いことが多いため血色が悪く、筋肉量も少ないという特徴が見られます。

めまいに襲われる女性そんな本態性低血圧の場合、血流が全身に回りにくいため、疲れやすく、だるい感じがします。
まためまい・頭痛・不整脈・息切れといった症状も現れます。

一方病気や薬など、低血圧になる原因がはっきりしている場合が、「二次性低血圧」です。
疲れやすい・だるい・めまい・頭痛・息切れといった症状は本態性低血圧と同様ですが、二次性低血圧の場合何らかの病気によって起こります。
例えば重度の不整脈など心臓・血管に障害があると、十分血液を送ることができないため低血圧に陥ります。

内分泌系に異常があると血圧の調節がうまくできませんし、がんや潰瘍などで出血があると血管内を通る血液の量が少なくなります。
また薬の副作用で低血圧になることもあるので、注意が必要です。

そして急に立ち上がった時、一時的に起こるのが「起立性低血圧」です。
これは横になっていたり座っている状態から急に立ち上がろうとすると、足を通っていた血液が心臓に戻り切れず、一時的に血圧が急低下した状態を指します。
起立性低血圧の場合、急激に血圧が下がるため、めまい・立ちくらみ・失神・血の気が引いていくような感じがします。
なお起立性低血圧は自律神経の働きがあまり良くないと起こりやすいです。

低血圧を改善する方法とは?

低血圧の中でも「二次性低血圧」の場合は、原因がはっきりしています。
病気や薬の副作用など、原因となっているものを取り除くことで、改善することができます。

一方「本態性低血圧」「起立性低血圧」の場合は、日々の生活習慣を見直していく必要があります。
日々の運動・食事・睡眠が血圧と深く関係しているからです。
適度な運動は血流を促進する効果が期待できます。

筋力が上がれば血流も良い状態が保たれるため、低血圧の改善につながります。
また自律神経が乱れてると症状につながりやすくなります。
就寝・起床時間をできるだけ同じにし、しっかり睡眠を摂ることが大切です。

そして低血圧の改善で特に大切なのが、食事になります。
食事は3食しっかり食べるようにします。
特に朝食は1日のエネルギーを生み出すために必要なので、しっかり食べるようにしましょう。

食事の内容は、ナトリウム(食塩)の適量摂取とカリウムの過剰摂取を避けることに気をつけます。
ナトリウムは血管の収縮、カリウムは血管の拡張に必要な栄養素だからです。
ただし塩分は過剰摂取すると今度は高血圧につながってしまうため、注意が必要です。

また食事の際は、タンパク質も積極的に摂るようにしましょう。
タンパク質は筋肉や血液の材料になります。
十分血液がなければ血圧も上がらないので、肉・魚・卵・乳製品を出来るだけ食べるように心掛けます。

一方低血圧改善のために避けたいものが、アルコールです。
アルコールには血管を広げ、血圧を下げる作用があります。
この状態で立ち上がると起立性低血圧を起こす恐れがあるため、お酒を飲んだ際は急に立ち上がらないようにしましょう。

もし日常生活を整えても改善しない場合は、漢方・昇圧剤といった選択肢もあります。
まずは自分の生活を見直し、改善が見られないようなら医師などに相談するようにしましょう。