2018年05月05日更新

カルシウム拮抗薬ノルバスクの紹介

ノルバスクノルバスクはカルシウム拮抗薬という系統に属する高血圧症治療薬で、有効成分アムロジピンベシル酸塩の働きでカルシウムイオンが血管壁に流れ込むのをブロックして効果的に血管を拡張させ、降圧作用をもたらします。
血管に直接作用して効果を発揮するカルシウム拮抗薬は他の臓器に影響を及ぼしにくいことから副作用が少なく、血管拡張によって血圧をしっかり下げることが可能なため高血圧治療の第一選択薬になっています。
そのカルシウム拮抗薬グループの中でもノルバスクは最も処方数が多い降圧剤です。

ノルバスクをはじめとするカルシウム拮抗薬は、血管平滑筋にあるカルシウムチャネルと呼ばれる受容体にカルシウムイオンが流入する前に阻止することで血管収縮を防ぎます。
血管以外に作用しない降圧剤ということで副作用が軽減されています。

カルシウム拮抗薬の中でも比較的新しい第3世代に属するノルバスクは初期世代よりも改良され、さらに副作用が少ない降圧剤として生み出されました。
カルシウムチャネルにはL型・T型・N型という3種類があります。
ノルバスクは血管に関わるL型を選択して作用するため、心拍に関わるT型や神経伝達物質を放出するN型には影響を及ぼさないことから、副作用は抑えて血管拡張作用のほうは向上させています。

ノルバスクの有効成分アムロジピンベシル酸塩は、服用後に薬の効き目が約半分になるとされる半減期が35.1時間という長さを持っていることから、1日1回の服用で24時間以上しっかりと降圧できるメリットも持っています。
ノルバスクは作用時間の長さにおいてもカルシウム拮抗薬の中でトップを誇ります。
いつもの時間に薬を飲み忘れてもすぐに血圧が上がることはないという安心感ももたらしている薬です。
効き目がゆっくりと穏やかにあらわれ、長時間にわたって安定して作用するタイプのノルバスクは狭心症の発作を抑えることには向いていませんが、発作が出るのをあらかじめ予防することに有効性を発揮します。

グレープフルーツには注意しましょう

高血圧症治療の第一選択薬カルシウム拮抗薬の中でも特に効き目に優れ安全性も高いとされるノルバスクは、数ある降圧剤の中で副作用が少ないことでも知られています。
飲み合わせに要注意の薬がいくつかあり、他の降圧剤はもちろん一部の抗生物質や高脂血症治療薬、免疫抑制剤など併用することで副作用が出る恐れがあります。
そのため、ノルバスク服用中には市販薬を利用する際も医師や薬剤師に相談することが大切です。

ノルバスクは小児への投与も認められている降圧剤ですが、小児の場合は1日1回2.5mg服用で5mgを超えないように指示されています。
妊娠中や授乳中は禁忌とされていますが、危険性はそれほど高くないことから医師の判断で処方されることがあると言われます。
血糖や脂質、尿酸等に影響しないノルバスクは合併症の多い高齢の人に向いている降圧剤で、長生き効果とも言われる予後改善効果が認められていることが魅力の一つでもあります。

有効性が高く効き目が長続きする上、副作用の少なさで安心感も高いノルバスクですが、他のカルシウム拮抗薬同様、グレープフルーツには注意すべきと言われています。
高血圧症治療薬すべてがグレープフルーツで副作用が起こるわけではありませんが、影響を受けてしまう種類こそがカルシウム拮抗薬グループの薬です。
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類という成分が小腸上皮細胞のCYP3A4という酵素の働きを阻害することで薬の分解が妨げられて血中濃度が上昇し、低血圧の副作用が生じてしまいます。

フラノクマリン類の小腸上皮細胞のCYP3A4への影響は長時間続くため、薬の服用と間隔をあけても血中濃度を上げる心配があり、低血圧になるリスクが懸念されます。
カルシウム拮抗薬に属していてもノルバスクは比較的影響を受けにくい降圧剤とされていますが、念のため服用を続けている間はグレープフルーツは避けておく方が安心です。
スウィーティーやぶんたん、はっさくや夏みかん・いよかんも不可ですが、温州みかんやオレンジ、レモンはカルシウム拮抗薬に影響しないとされています。